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Colums コラム

2019年06月17日

【職場に活かす心理学・アドラー目的論】

アドラーの目的論について知るには、原因論と比較するとわかりやすいと思いますので、
紹介します。

【原因論】
日本で有名な心理学者ユングやフロイトによって提唱された、
感情や行動は過去の原因から生み出される」という考え方。

【目的論】(アドラー心理学)
「全ての感情や行動はある目的を達成するために生み出される」という考え方で、
「問題解決」と「目標達成」に適している。

例えば、
「片付けできない人」
【原因論】:「片付けできない」原因があると考えます。
【目的論】:「片付けていない状態」を続ける「目的」があると考えます。

原因論では、望ましくない状況になった「原因」があると考える。
この例でいえば、片付けできないのは、
・夫がすぐに散らかすから
・親が片付けるのが下手だった
・時間がない
と考える。

目的論では望ましくない状況にあり続ける「目的」があると考える。
片付けできない状況を続けている目的はなにか?
この例でいえば、
・片付けてもすぐ出す、すぐ使うと考えると便利である
・手間が省ける
・時間を有効に使う
・無駄なことをしない
という目的があるから、その状況を続けていると考えるのです。
もし、片付けたいのであれば、この目的を変えるとできるようになる可能性が生まれるのです。


そう、目的論では本人の意思が問われるので、未来志向でもある。
原因論では、自分以外に原因があるので、個人の意思は問われない。
周りを変えるのは難しいし、衝突も起きます。
アドラーの目的論に立つと、可能性が広がるのです。


自分の「〇〇だからできない」と思っている事、見直してみましょう。
「自分の何かの目的の為やらない」が正しいのかもしれませんね。