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Colums コラム

2019年07月29日

【職場に活かす心理学・アドラー隠された目的と人生の嘘(2)】

前回の「怖い上司」にどう対応するかというテーマを引き続き取り扱います。
アドラーは、すべての人間関係はヨコの関係である、と考えます。
たとえば、何をしようが怒鳴るだけの上司、ですが彼の理不尽な感情は、あなたの課題ではありません。
上司が自分で処理すべき課題です。
あなたがすべきことは、自分ができる仕事をきっちりこなすことのはずです。
上司の感情に対応することは、あなたの仕事ではありませんよね。
自分でできることとできないことを見極める。アドラーはこのことを「肯定的なあきらめ」と表現しています。
逆に、上司の理不尽な命令のままに働いて、結果として大トラブルが起こったら、
あなたはその責任を引き受けるのですか。きっと上司のせいだ、と思うことでしょう。
そんなあなたは、原因論に縛られ、仕事に失敗する口実として、上司の存在を用意しているのです。
これを目的論に即して考えれば、あなたは「真っ当な仕事ができない自分を認めたくないから、
理不尽な上司を作り出している」ということになるのです。
そのとき、あなたは上司という言い訳を用意して責任転嫁をする、「人生の嘘」に陥ってしまっているのです。
そんなことないですか?