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Colums コラム

2024年12月01日

コミュニケーションの達人への扉⑨

~話がかみ合わない要因~


今回は、情報共有の方法が適切ではないケースから。

例えば、チーム内で業務の進捗状況を確認した際、
各自がスケジュール表を確認して「問題ありません」と答えたとします。
しかし、スケジュール表が随時更新されていた場合、
各自が見ているスケジュール表がどの時点のものであるのかが不明です。
変更後のスケジュールを知らなかったメンバーがいた場合、
「問題ありません」という回答は正しい回答とはいえないかもしれません。
適切に情報共有を図れていないと、コミュニケーションに支障をきたす恐れがあります。

また、立場の違いもコミュニケーションギャップになります。
上司と部下、役員と従業員といった立場の違いによって、齟齬が生じるケースです。

例えばプロジェクトで、
上司は「部下が指示したとおりに動かない」と感じていても、
部下は反対に「上司がきちんと指示してくれない」と思っているようなケースです。

上司と部下では、スキルや経験も違いますので、上司が思う「十分な指示」と
部下が欲しい「必要な指示」には差が出る可能性があります。

また、世代の違い(ジェネレーションギャップ)です。
年齢差のある人同士がコミュニケーションを図る際、
世代の違いによる感覚や認識のずれが表面化する場合があります。

例えば、ベテラン社員にとっては、「不明点があれば周囲の人に聞く」のを
コミュニケーションと捉えているケースは少なくないでしょう。
一方、若手社員は「自分できちんと調べずに周囲の人を頼る」のは
失礼にあたると感じている可能性があります。
両者には「まず人に聞くべきだ」「まず自分で調べるべきだ」という認識のずれがあるため、
根本的にコミュニケーションに対する捉え方が異なっているのです。

このように自分の世界で認識し、そこからコミュニケーションを図ると
大きくずれてしまうことになるのです。

次回は気を付けるポイントです。