「本気ですか？」
チームのコンサルティングを依頼されたとき、成果を出すために私は必ず“心構え”をお聞きします。組織の問題…といっても実践するのは“人”です。目的達成には“個人”の問題解決と成長が鍵を握っています。でも“人”の問題は一筋縄ではいきません。だから私達が出来ること、リーダーがすべきこと、OJTですべきことなどをしっかり区別し、腹を据えて取り組まなければならないと思っています。

トレーニング方法は色々ありますが、“人”の成長において「自分に向き合う」「他人に向き合う」ことは避けて通れないと私は思っています。ただ、本気で取り組むと多少痛みを伴うため、人は、逃げる・攻撃する・開き直るなどあらゆる手段を使って直面から逃れようとします。その痛みに自ら気づき変わろうとしない限り、何も変わりません。人の成長の場には、この“痛みの意味”を知り、引き受ける覚悟が必要なのです。

チームのコンサルティングといっても、個人個人の集まりです。コンサルティングには、個人の成長が必須となります。特に、今、価値観は多様化され、チームメンバー同士の意識統一が難しくなりました。しかし、この「違い」を受け入れながら、あるべき姿・目的を達成していかなくてはなりません。特に、リーダーの立場にある人がどれだけ成長できるかが、大きな鍵となります。

そして、成長には、“自ら気付くこと”が必要です。だから、トレーニングやコンサルティングの場では、事実をまっすぐシンプルに、言いにくいこともはっきり伝えています。

そして、そこを乗り越えた人が、人の成長に本気で取り組めるリーダーとなると思うのです。職場の人間関係が希薄では、結果は出ません。個人がしっかり目的を持ち、人生や仕事に価値を見出し、本音で人に向き合えたら。そして“情熱”を持って本気で力を出し合えたら。それは、“人間力の高いプロフェッショナルな集団”となり、必ず組織を変えていくでしょう。“人”の問題は尽きません。でも決して諦めず、解決の道を探し続け、目的達成に向かって一歩を出し続けられる同志でありたいと思っています。

詳しいプロフィールはこちら