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Colums コラム

2015年09月07日

【 リーダーの資質「正直さ」2 】

前回、リーダーになるうえで最も重要な資質は「正直さ」といいました。

2つの「正直さ」のうち、
1つは、心の声に誠実なことであり、価値の源泉とも呼べる自らのコアや信念を明確にできる力のこと。
これについては、前回お伝えしました。
もう1つは、人に対して正直でいられることであり、正直な言動を通して周囲の深い信頼を勝ち得ることができる力。
今回は、2つ目の正直さについてお伝えします。

例えば、裏表ばかりな人、正直でない人、嘘ばかりつく人、騙そうとする人を信頼することができますか?
あなたと会っているのにあなたの話は聞かず、直ぐに「クライアント紹介してほしい」とか「(今話しているテーマと関係のない)○○のビジネスについてはどう考えている? 何か知ってたら教えて」などと自分に都合の良い情報だけ引き出そうとする人と、ビジネスパートナーになりたいなどとは思わないでしょう。
オバマ新大統領のリーダーシップについてインタビューされた内容の中に、オバマ大統領が人をひきつける大きな理由のひとつに、幼少期の出来事を含め人に語りたくない負の部分まで正直に人に語れる力があることが挙げられていました。
これを人気取りと批評好きな人は言うかもしれませんが、人気を勝ち得るために自分の負い目などを正直に語ることができるでしょうか。
オバマ大統領も在籍したハーバードの交渉術の専門家の方々も、「正直に語ることこそ相手との間に親密な関係を生みだすことができ、良い成果をあげられる」と主張しています。

私のリーダートレーニングでも、大切にしていることは、この正直に語る力です。
人生の困難やプライベートなことを正直に語ったことで、短期間で、非常に良い関係が築かれ、チームとして最高の結果を出せたという事実もあります。
これは、他の研究でも数百チーム以上の事例で実証されていますが、成功や苦難の過去を互いに正直に説明し親密な関係を築いたチームのほうが、そうでないチームより良い成果をあげています。
逆に正直でなかったチームは、どこかに疑いの関係を持ち良い結果を得られません。

あなたはどうでしょう。