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Colums コラム

2017年06月12日

【組織をつくるために必須の語る場】

人と人とがどう関わり合い、どのような関係にあるのがが、組織の質を決めます。
仕事について語るのは「飲み会」で 仕事の話をするぐらい(大半が愚痴で飲んでストレス解消!ということも?)という 職場もあるかもしれません。
はじめの一歩として是非、「語る場」を設けることから 始めてみてください。
朝の朝礼時でも良いですし、定期的なミーティングの際にでも 構いません。
お酒が入らずマジメに仕事の話をすることなんてと、最初は うまく行かないかもしれませんが、まずは続けることが大事です。
「場」をつくったら仕事について「対話(ダイアログ)」のスタートです。  

ここで注意していただきたいことは、「会話」と「対話」は似ているようで違うということです。
「会話」とは、私たちが普段の生活において、言葉を通して、お互い気持ちを交わしたり、
何かしら用を足したりするための話のやりとりのことです。
朝起きて「おはよう」と声をかけたり、 ご飯を食べるときに「いただきます」と言うのも会話の一種です。

しかし、「対話」は少し違います。
対話とは単なる言葉のやりとりではありません。
時には対立も含んだ上で言葉のやりとりをして、何かを生み出すとか何かに繋げる行為を指します。

対話の大切な点は、自分とは異なる存在の話を聞きたい、という気持ちがあるということです。
職場とは自分と異なる存在の集まりといっても過言ではありません。
このような集まりなのですから、 語る「場」を設けて対話を始める際には、
「大人的な対話の場にしよう」ということを あらかじめ共通ルールとしておくことが必要です。
大人的というのは言葉のウラを返せば、 幼稚な態度はやめよう、そこにいるだけとか常に相手に難癖をつける様な態度はやめようといったことです。
これでは対話をする環境ではないからです。

対話をするのだから自分の感じ方や考えに責任をもって話そう。
お互いに責任をもって話すのだから、真剣に聞こうという事です。
ここから真の対話が生まれます。
時にお互いに異なっている部分が大きいことを認め合うような境地に至ることもあるかもしれません。
しかし、そこからまた新たな対話が生まれる場合もあるのです。