企業内で研修をしていると、
モチベーションを上げるような研修を!
どうすれば主体的になれるのでしょうか?
といった悩みや要望をお聞きすることが多くあります。
今回は、
「個人が組織で働くことの価値を最大限に高めるために、まず何をすべきなのか?」
についてお届けします。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、答えはシンプル。
自分自身の目標や進路をはっきりと定めることです。
なぜなら、組織形成の原点に立ち返れば、
組織は一人の個人では実現し得ない目標を達成するための手段だからです。
現実には、組織の目標と個人の夢や満足は背反するものとなり、
組織の目標を追求するほど個人がその犠牲になり疲弊する、という構図が多く見られます。
しかし、今後こうした個人の犠牲の上に成り立つ成長を続けていては、
企業組織はいずれ立ちゆかなくなることが目に見えています。
そこに危機感を抱き、「いかにして個を活かすか」という経営課題に
真剣に取り組み始めた企業も出てきています。
一方、個人サイドにおいては、自分自身の目標や夢をはっきりさせた上で、
今働いている組織の戦略や目標との接点を、いかにして見出すかということが重要になるでしょう。
組織における処世術を身につけて上手く立ち回るのは、一見したたかな行動に見えますが、
結局は低いレベルで自分を組織に同化させていることに他なりません。
そうではなく、自己実現の舞台として組織を利用するという、
より高次のしたたかさがこれからの組織人に求められるのではないでしょうか。
そのためには、まず今働いている企業組織がどこに行こうとしているのかを知り、
自分の夢や目標との接点となる活躍の場を見出すことが必要です。
さらに、その接点において、自分の強みや特性を活かした仕事ができる状況を
自らつくり出すことが求められるのだと思います。
年末年始にちょっと考えてみるのもいいかもしれませんね。