新入社員研修のお手伝いを今年もさせていただきました。
毎回こんな投げかけをしてきました。
「何のために働くの?」「働く目的は何?」
決して難しい問いかけではなく、「何のために働くの?」を思いつくままひとつずつ解説していくと、
けっこう見えてくるものがあります。
新入社員に「何のために働くの?」と質問してみると、
「そりゃ、お金も欲しいしですし、なんと言っても生きて行かなくっちゃなりませんからね、アハハ。」
って答えが返ってくることは少なくありません。
そうですね、誰もがここが出発点かもしれません。
実際にいざ働いてみると少しづつ変化してきます。
人によってはさまざまな動機や欲求をもっているのがわかってきます。
「欲求の5段階」と言われるもので、マズローという心理学者が提唱したものです。
① 生きるため(生理的欲求)
② 安定した収入で安全にまた安心して暮らすため(安全欲求)
③ 仲間や家族などと楽しい満たされた生活のため(社会的欲求)
④ 他者から認められたい尊敬されたいため(尊厳欲求)
⑤ 自分の能力と発揮と満足のため(自己実現欲求)
さあ、どうでしょうか。
動機や欲求を単純に並べたというわけではありません。
①〜⑤まで段階的に上がってきているのがわかるでしょうか?
もっと言えば、①を達成できたので次は②に関心が移り、
②が達成できると③に移るというようになっているのです。
「最初はそうかもしれないけど、イキイキと働き続けられる、
また高い満足度で働けるのはやはり『自己実現の欲求』です。」
生き生きと社会で働く人を育てるために、自分がどんな人間になりたいのか、どんな成長遂げたいのか。
そんなことを問いかけられる先輩でいたいものです。