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Colums コラム

2017年05月15日

【 2つのリーダーシップを使える人に 】

組織への影響力の発揮の仕方に関して、
2つのリーダーシップスタイルがあると、紹介してきました。

1つは「トップダウン的なリーダーシップ」です。
リーダーシップというと一般的には、このカリスマ的なリーダーシップがまず頭に浮かぶと思います。
組織のメンバーを鼓舞しながらぐいぐいと引っ張っていく、俺についてこいというタイプです。
高い目標を掲げ情熱・勇気を持って先頭を走る姿や、鋭い観察力で先を見据えた将来像を示すことにより、
メンバーや部下は感銘を受けてついていくというもの。

もう1つは、「サーバント・リーダーシップ」です。
奉仕型リーダーシップとも言います。
これは部下に仕える、 従属する、こびるという意味では決してありません。
後方からメンバーを支えて背中を後押しし、 時に下から支えながら自ら考えさせる、自ら動かざるを得ない状況を作り出すようにするのです。
資生堂の元社長 池田守男氏は資生堂の改革において、サーバント・リーダーシップの考えをとっています。
「上の地位にある者が、第一線に指示をして仕事の仕方を変えさせるのではなく、第一線がやりやすいように仕事の環境を整え、 彼らの自主的な改善を後押しするサーバント・リーダーシップの考え方が、社員の意識改革に変化をもたせた」と おっしゃっていました。

昨今、このサーバント・リーダーシップが取り上げられることが多い為このリーダーシップでなければならないのだ。と思われる人もいますが、どちらが良いとか優れているというものではありません。
最近の取り上げられる傾向といったものはあっても、 どちらのリーダーシップスタイルも自分が掲げる目標に対して強い使命感や志を持ち、その実現のためにとる手法です。
また、場合によって、リーダーは状況に応じて顔を使い分けることも目標達成のためには必要です。