会社のビジョンを作るお手伝いを、させていただく機会が多くあります。
ですが、せっかく作ったビジョンも、ただのお題目で終わってしまえば何の意味もありません。
重要なのはいかに組織に浸透させるかなのです。
優秀なリーダーは自分の作ったビジョンを、チームに浸透させるための方法を持っています。
共通するのは、「人対人」で伝えている点。
ツールやマニュアルを作ってハイ終わり、ではないのです。
たとえば、
1.「同じ釜の飯」を食べて浸透させる
近年社長と幹部が合宿をしている企業が増えています。
これは「寝食を共にする」ことでビジョンの共有をしやすくする効果的な手法です。
他にもリーダー同士での合宿などを行っている企業もあります。
環境を変え、自由にフランクな場をもつことで、話せる事や分かり合える事も多くあります。
2.ビジョンを振り返る習慣で浸透させる
リッツカールトンでは行動指針である「ゴールド・スタンダード」が書かれたカード「クレド」を従業員が常に携帯し、理念を常に意識する習慣をつけています。
ビジョンを振り返る習慣をもたせているのです。
このクレド経営は様々な企業で実践されていますが、重要なのはクレドを作ることではありません。
いかに「ビジョンを振り返る習慣」が浸透しているか、それが実現できれば自ずとビジョンは浸透していきます。
3.「ビジョンを語る機会」で浸透させる
組織の規模が大きくなれば、リーダー自身でビジョンを伝えきるのは難しくなります。
その時に活躍してくれるのが既にビジョンを共有している「ビジョンの語り手」です。
チームの参謀や組織の幹部などに社員教育を任せれば、おのずと、自分がビジョンを理解し、その大切さを伝えなければならなくなります。
そうすれば、自分が伝えなくともどんどんビジョンは浸透していきます。
ビジョンは、ひとの情熱とともに伝わっていくもの。
その為には、理解をし、その方法を持っている事も必要なのです。