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Colums コラム

2017年02月27日

【 リーダー像に対する発想の転換 】

多くの企業のリーダーと関わらせていただき、
また、アナウンサー時代には、番組を通じて、
経営者や組織のリーダーに数々のインタビューをさせていただきました。

リーダーというと、
「即断即決・勇猛・大胆」
「ついていきたくなるカリスマ性」
「頼りになるボス」
というイメージを持つ方が多いのではないかと思います。

しかし、そうしたリーダー像は、過去のものになりつつあります。
いま最前線で活躍しているリーダーたちは、
権限を現場に引き渡し、メンバーたちに支えられることで、
組織・チームを目的へと導いています。
優秀なリーダーほど『カリスマ的な仕事』をしていないのです。

そして同時に、一流のリーダーの多くは、
内観的で、繊細で、心配性であるという点でも共通しています。
社長のもの静かな佇まいを見ただけでは、
その会社の圧倒的な業績とイメージがつながらないのです。

「自分はリーダーに向いていないのではないか?」
「リーダーの仕事を全うできていないのではないか?」
という問題意識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、その心配自体が「リーダーとしての素質」になり得る
ということをまずお伝えしておきたいと思います。
発想の転換が必要になっていると思うのです。

リーダーらしい人になることではなく、
本当のリーダーの仕事へと向かっていくことが今必要です。
それには、自分を謙虚に振り返り、変化の速い時代に常に神経を張り巡らせ、
多様化している人の価値観を敏感に感じ取り、
柔軟に対応していくための聴く耳は、必ず必要です。

そして、自分が・・ではなく、
働く人一人一人が成長して業績を作りだす道筋を如何に示せるか
という事にリーダーの仕事はかかっているのではないかと思うのです。