前回は、「鳥の目」「宇宙」視点で考えるという、ちょっと面白い視点をお伝えしましたが、意外と効果あるんです。
何かとらわれているものがふっととれる感じです。
さて、今回は、「IF もし~」視点をお伝えしましょう。
たとえば、「もし、1億円あったら?」「もし、自分が社長だったら?」のように、IF(もし~)という実際にはありえない条件を設定することで、発想のブレークスルーを起こすことができます。
セミナーの中でも、自分に制限をかけてしまっている人には、良くやっていただくワークの一つでもあります。
ある化粧品メーカーで研修をしたときの話です。
そのメーカーでは、ふだんは、現場で何かアイデアがあっても、いつも却下されてしまうことが多く、現場のスタッフからもあきらめムードが広がっていたそうです。
しかし、「売上げを上げるためにできることは?」というディスカッションで「ここで出たアイデアは、必ず担当部署に伝えます。なので、もし何も制約がないとしたら、どんな工夫ができるかを考えてみてください」というふうに、IFの力を借りた設定をしたところ、驚くほどユニークで多彩な、光るアイデアがたくさん出てきました。
現実にとらわれてしまうことで、発想や新たな道が見えなくなってしまっているものです。
ぜひ、皆さんのあらゆるものに、
もし、無制限にお金が使えたら?
もし、能力のある人を集めることができたら?
もし、時間をふんだんに使えたら?
など、あえて出してみてください。
意外と盲点があったりします。