通常私たちは、テーマから直接アイデアを出そうとします。
しかし、なかなか出てこない。
出ても常識程度のものが1つか2つである。
すぐに発想の壁にぶつかり、考え込むことになる。
という、リーダーの為に、今回は、視点を変えて発想する方法をお伝えします。
まず「ヒントがあれば出る」です。
ニュートンは、庭あるいはりんごの木に視点を変えることで、 りんごが落ちるというヒントを得た(そして閃いた)。ということです。
では、そのステップはというと4つ
① テーマ … テーマ【目標・問題】を設定する。書く
② 視 点 … 視点を決める、または変える
③ ヒント … イメージ(ヒント)が浮かぶ。書く
④ アイデア … ヒントをもとにアイデアを出す。書く
例えば)
会社での初めてのプロジェクトでの研修会でのこと。参加者は全員はじめての参加で見知らぬ者同士。
そのせいかどこか堅苦しい雰囲気が漂っている。 進行のリーダーは、その堅苦しい雰囲気をやわらげようと
さかんにジョークを飛ばすが、なかなか打ち解けない。
カラ振りのジョークがむなしくひびき、リーダーは冷や汗をかくばかり……。
このような場合、どうすればよいか。いいアイデアはないか。
そのリーダーになったつもりで少し考えていただきたい。
このケースの場合、うまく行かないのは担当者がジョークを飛ばすことばかり考えているからです。
リーダーは、自分のことや自分が何かすることしか考えていない。つまり、視点が固定している。
では、どうすればよいか。
視転する(視点を変える)。
視点を自分つまりリーダーや話す方から、相手つまり参加者や聞く方に移す。
そして相手の立場に立って考える。
「相手視点」です。
参加者がどう思っているかを参加者になりきって考えてみる(イメージする)。
そうするとたとえば、「ジョークは面白いが、知らない人ばかりの中では笑いにくい」「隣の人はどこの人だろう」……となる。
こうして参加者の立場に立って考えると、「お互いが初顔であることが気になっている」ことがわかります。
これをヒントとして書く。
すると、「ならば、まず自己紹介しあえばよい」とアイデアが出てくる。
人数が多い場合は、隣同士だけでも自己紹介しあう。
そうすれば、どのような人が参加しているかわかる。わかれば安心できる。
また、話すことで緊張もほぐれる。実際このアイデアでうまくいったそうです。
視点は6視点あり、大きく基本視点と広角視点に分けられます。
・基本視点 … ①状況視点 ②ヒト視点
・広角視点 … ③理想視点 ④変換視点 ⑤客観視点 ⑥楽々視点
一番の特徴は、視点をさまざま変え柔軟に発想することです。
また、多面的に発想することで「テーマの全体像や本質」が見えてくる。
そして、全体の位置付けや相互の関係、優先度や重要度などもわかってくる。
また、重要なポイントや基本的な真理をえぐり出してくれることもよくあります。
さらには、多面的に発想することで「考えの抜けやチェック漏れを防ぐことができる」
あるいは、忘れていたアイデアや見落としていたポイントを発見することができます。