チーム全体の成果をより高めるために、リーダーはメンバーの指導・育成を行わなければいけないのですが、常に心に留めておいて欲しいこと。
チームで物事を進めていく際に起こりがちなことが、「声の大きな人の意見が通りやすくなる」ということです。
物理的な声の大きさを言っているのではなく、立場や押しの強さ、理論的な物言いなどみんなが受け入れやすい人のことを言っています。
確かに、そのような人がいるとチームとしての意見がまとまりやすくなることは事実ですが、気を付けなければいけないのは、他の人の意見が埋もれる可能性があることです。
リーダーは常に、全員の意見を吸い上げることができたかどうか意識していなければいけません。
そのための方法として、付せん紙の活用をお勧めします。
ある議題について議論を進める際に、いきなり意見交換を始めるのではなく、まずメンバー全員に議題に関することを、付せん紙に書いてもらうのです。
意見を持っていなければ感想など、その議題について感じていることでもいいのです。(名刺の2倍程度のサイズの付せん紙をお勧めします)
この付せん紙をホワイトボードに貼りだし、それを全員で眺めることから会議を始めると、日頃は声の小さな人の意見・感想などを確認できるので、大変有効です。
私の経験からも、声の小さな人の埋もれやすい意見の中に実は大きなヒントが隠されていることが多いのが事実です。
ぜひ試してみてください。