コーチングの進め方には、相手(クライアント)との関係やジャンルによっていくつかのモデルがあります。
6回にわたって、コーチング初心者でも結果を出しやすい、基本的な6つのステップをご紹介しています。
今回はステップの⑤「必要な行動を明確にする」です。
これまでのステップ2~4までを土台に、目標達成のための行動計画を立てていきます。
ステップ3で明確になった現状と目標とのギャップや課題をクリアできるよう、ひとつひとつ具体的な行動を決めていきます。
行動計画のポイントは、目標達成のために、すべきこと、できること、できそうなことを引き出すことです。
できないことを無理にしようとすると、必ず途中で諦めてしまいます。
また、〇〇しなければならない、〇〇すべきだというような義務感の強いものについても、モチベーションが続かないので行動は止まってしまうでしょう。
行動計画は、本人が自分からやってみたいと思えるものにすることが重要です。
<行動計画を立てる質問例>
・目標達成に向けて今すべきことは何ですか?
・目標達成に向けて今できることは何ですか?
・目標達成に向けて今できそうなことは何ですか?
など、目標に向けての行動を引き出しましょう。
行動を引き出せたら、具体的な行動計画を立てていきます。
・何から始めますか?
・いつから始めますか?
・いつまでに完了させますか?
・どこでやりますか?
・誰とやりますか?
・どのようにやりますか?
など、行動を徹底的に具体的しましょう。
計画を立てる際に重要なのは、コーチしている人が計画を立ててしまわないようにすること。
他人が立てた行動計画は”やらされてる感”が伴い、モチベーションを失いかねません。
質問や対話により必要な行動が何か?を引き出すことは問題ありませんが、あくまでも「相手が自ら目標達成のためにやるべき行動に気づく」ということを大切にして計画をたてることです。
具体的になればなるほど、行動に移しやすくなり、目標達成までの時間を早めることにつながります。