リーダーになるうえで最も重要な資質は「正直さ」です。
正直さには二つの意味があります。
１つは、心の声に誠実なことであり、価値の源泉とも呼べる自らのコアや信念を明確にできる力のこと。
もう１つは、人に対して正直でいられることであり、正直な言動を通して周囲の深い信頼を勝ち得ることができる力のことです。

１つ目は、自分に正直であること、ともいえるのですが、言うのは簡単ですが、人はなかなか自分にも正直ではないのです。
心の声より周囲の声や、理想を語る声、誰かの価値観を優先して生きていることが多いのです。
それが、自分でも気づいていないうちに、自分の声のようになっている。
悪いわけではありませんが、自分の心の声に従って生きている人と比べると、そのパワーの違いは明確に出てくるのです。
自分の心の声を聞く為には、感じ取る感度も高くなくてはなりませんし、静かに心を落ち着け自分に向き合う時間を作ることが大事だという事を知っており、実行できているかどうかも資質なのです。
目の前の事でいっぱいになっていては、質の高いリーダーシップは発揮できません。
限られた時間の中で、どのように時間を使い、何を優先するのかを見ていると、その人のリーダーとしての資質がわかるのです。
リーダーシップを発揮しようとするならば、まず、１つ目の「正直である」というところからはじめてみてはどうでしょう。