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Colums コラム

2015年06月08日

【「自分だったら」の過ち】

人を育てていく場において、良く聞く言葉

 「私だったらこうするのに。」

「私たちの時代はこうした。」

「自分はそうしないけど。」

などなど。

 

確かに、間違ってはいません。

この言葉が、一つの参考意見であり、手掛かりとなる案の提示であればいい。 相手も喜ぶはず。

 しかし、この言葉に、否定的な思いや 自分の正しさを押し付ける気持ちや、 裁きを下しているとしたら、人は育っていかない。

「私だったら・・」という基準は、何の基準なのでしょう。

「私たちの時代は・・」と言われても知らないのです。

それぞれの背景の中で、目の前の人はその人の基準とその人の能力で最善を 尽くしているのです。

それを認めずして、裁きを下し、否定を続け、自分の基準を 押し付け続けたら、人は考えるのをやめます。

辛すぎるから・・。

人は痛みを避けて通るように出来ています。

一生懸命やって報われず、否定されたり、裁かれたりすることが 続くくらいなら、能力がないと言われても、言われたとおりに しておく安全策を選ぶのです。

主体的に自立的な部下に育つか、受動的で依存的な部下に育つかは 育てた人次第なのです。

「私だったら・・」気を付けて使いましょう。