コーチングは、ビジネスだけではなく、私たちの日常生活の中でも広がりつつあります。
しかし、「正しいやり方」を理解し実践できなければ、その効果は期待できないものとなってしまいます。
数回にわたって、その基礎知識についてお伝えしていきます。
まず、コーチングとは、コーチ(指導者)が質問や傾聴を通じて、クライアントから“答え”を導き出すことで成長を促す、いわば「クライアントの自律をサポートするコミュニケーション技術」と言えます。
その語源はクライアントを目的地へ送り届ける「馬車(コーチ、coach)」とされていることからも、コーチングとは「コーチ(指導者)がクライアントをサポートし、目的地(望む結果・状態)へ到達させる」というイメージを思い描くと分かりやすいかもしれません。
このような性質を持つことから、今や多くの企業で、管理職のマネジメントスキル向上や、個人の能力開発などを目的に、コーチングが取り入れられています。
コーチングには双方向のコミュニケーションが欠かせません。
つまり、コーチとクライアントの信頼関係なくしてコーチングは成り立ちません。
コーチがどれほどコーチングのスキルを学び習得したとしても、クライアントからの信頼を得られなければ、思うような成果は期待できないでしょうし、その逆もしかり、ということを認識しておく必要があります。
コーチはクライアントの性格や思考に加え、クライアントがコーチングの目的やゴールを理解しているかも、的確に把握できていることがまず重要なのです。
コーチングスキルをただ使ったら良いというものではないのです。