人に伝えるとき情報の羅列や説明よりも「ストーリー」は一つの物語として人を感情的に惹きつけます。
そんなストーリーを効果的に伝えていく手法であるストーリーテリングには主に3つの効果が期待できます。
1.共感を得やすくなる
ストーリーの中に、聞き手の背景や考え方に共通するような点を語ることができれば、聞き手の共感を得て、語り手の意図した行動を取ってくれやすくなります。これは大事です。
相手のことを度外視したような内容では、たとえどんなにストーリーを語ったとしても共感を得ることできません。
相手のことをよく考えた上で、どんなストーリーを語っていくかが重要 です。
2.聞き手の記憶に残りやすくなる
スタンフォード大学では、ストーリーを交えて語ることによって通常の22倍も記憶に残りやすくなるという研究結果が出ています。単純に情報だけが伝えられるより、例としてストーリーを語ることで印象に残りやすく、相手の記憶により深く刻むことができるのです。
ビジネスの世界ではプレゼンテーション や提案、コミュニケーションの後でいかに成果へ結びつけられるかが重要になるため、しっかり記憶に残してもらう必要があります。その点、ストーリーを交えて語ることで通常の何倍も印象に残すことができれば、最終的な結果が大きく変わるのもうなずけます。
3.感情を動かし行動につなげやすくなる
ストーリーを語り、聞くものの五感に訴えることで、感情を動かすことが容易になります。
そのために、
・伝えたいことの背景
・影響度合い
・重要性
などをより深く伝えることがポイントです。
ストーリーが興味深く、感動を誘うような内容で、伝え方が印象的なものであれば多くの聞き手の心を揺さぶり、あなたが望む行動を起こすようになるでしょう。
以上のストーリーテリングの3つの効果からもわかるように、より「面白み」のあるストーリーを語ることで相手のモチベーションや意欲、行動の度合いが大きくなっていくため、ストーリーの内容はとても重要です。
次回からは、こうしたストーリーテリングをうまく活用していくシーンについてお伝えしていきます。