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Colums コラム

2015年06月29日

【混沌とした状態を生むのはなぜ?】

テーブルの上に置かれたグラスを想像してみてください。
中央に置かれたグラスは非常に安定し、非常に安全です。
倒れることもなければ、何もせず、ただ、そこに「在る」だけで大丈夫。

その時のグラスのエネルギー量は「0」です。

しかし、それをテーブルの端に移動しましょう。
ギリギリまで置きます。

グラスのおしり、半分をテーブルの端っこにかけるようにして、置きます。

そうすると、グラスそのものがバランスを取るようになるのです。

そこではじめて、グラスそのものの
エネルギーは「0」から「1」そしてどんどん高まります。

これは、人間でも同じと考えます。

安全ではない場所に身を置け!とかもっと挑戦しろ!行動しろ!
ということが言いたいわけではありません。
みんなそれぞれに、挑戦し、頑張っています。

心地よさ、そして、安定した精神状況こそが、ベースとなってはじめて
挑戦が出来ると思っているから。

ですが、このグラスの例のように、テーブルそのものは安定しています。

ただ、グラスがそれと同調して安定してしまう場所にいると、
エネルギー量がゼロです。

この状態が、わたしたちの

・無気力感
・無価値観
・何もやる気がおきない

という混沌とした状態を生むし、そこから更に

・自分への不信感
・自分に対して価値が見いだせない
・何がやりたいのかわからない
・毎日が憂鬱、楽しくない

という状況が生まれてしまいます。

グラスのように考えた場合、最もリラックス+集中が保てている場合というのは
テーブルの端に移動し、そこからお尻が半分出ている状態のこと。

つまり、「バランスをとっている」という状態のことです。

このとき、グラスの持つエネルギーは最大に上がります。
人間も同じだとイメージしてみてください。

組織改革が行われるとき、恐らく、真ん中にいたグラスの状態が
放射線状に、テーブルの端へと置かれる状況になるでしょう。
不安でじたばたしたり、中央に必死で戻ろうとしたり。
そんな現場をよく見ます。

その状況で必要なことは、内なる自分の、「安定」と「挑戦」のバランスを取る
ということだと思っています。

「安定と挑戦のバランス」
「安心と冒険のバランス」

この二つを両方持ち合わせているとき、
私たちは総合的に「生きているエネルギー」が上がって来る。

そこに向かわない動きをした時は、きっと、その人からは
「生きているエネルギー」は感じられず、ご本人も
自分にパワーを感じられないと思うのです。